【アスベストの見分け方】アスベストは年代や建材で見分けることができる!?アスベストの5つの見分け方

【アスベストの見分け方】アスベストは年代や建材で見分けることができる!?アスベストの5つの見分け方

アスベストをめぐる健康被害や社会問題に目を通すうちに抱く疑問。

それは「ウチは大丈夫なの?」という不安にほかならないでしょう。

さまざまな問題を目にする時、人は必ず「自分にも当てはまるのか?」で関心を抱くものです。

ところが、建築材料などによほど詳しい知識を持っていないと、いまのお住まいにアスベストが使用されているのかを判別することなんてまず不可能です。

そこで、今回は「自分でもできる?アスベストを見分ける5つの方法」と題して、お住まいにアスベストが使用されているのかどうかを判定していきましょう。

さあ、あなたのお住まいにはアスベストが使用されているのでしょうか?

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見分け方【その1】 「五官の作用」でアスベストを見分けることはできる?

人間には「五官の作用」という認識能力が備わっています。

五官とは、その名のとおり5つの器官を指します。

  • 皮膚

つまり、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚によって、物質を認識し検証する能力があるわけですね。

五官の作用は、警察の実況見分や裁判所の検証などでも重要視されるものなので、まずはこちらでアスベストを見分けることができるのかを考えていきましょう。

「見た目」でアスベストを認識できる?

まずはアスベストを使用した建材と、アスベストを含有していない建材とを見比べたとしましょう。

たとえば色味が違うとか、アスベストの粒子などが見えたりするものなのでしょうか?

まず、アスベストは青色・灰色・白色・茶色のものが主流で、ほかの色のものはあまり存在していません。

ということは、まず見た目でこの4色はアスベストの可能性があるといえますが、建材としてはメジャーな色ばかりですよね。

しかもアスベストは繊維の太さが髪の毛の5,000分の1程度しかないので、肉眼で見てもまったく判別できません。

見た目でアスベストを判別できる唯一の方法は「綿」でしょう。

時間が経ってしまうと表面が毛羽立ってくるため、平面の建材なのにふわふわのとした綿が付着してしまうことがあります。

この現象を見つけることができれば、かなりの高確率でアスベストだと判別することができます。

ただし、アスベスト建材でも表面を塗装していることが多いため、たとえば鉄骨にアスベストを直接吹き付けているような場所でもない限り、判別は難しいでしょう。

アスベストは「音」が違う?

みなさん、スーパーでスイカを買うときに、手のひらで「パンっ、パンっ!」と叩いてみた経験はありませんか?

美味しいスイカは中身が詰まっているから、音で判別できるってことですよね。

では、アスベストもコンコン叩いてみたら、音で判別できるものなのでしょうか?

残念ながら、アスベストは叩いた音などでは判別できません。

ただし、アスベストは旧音性が非常に高いという特徴があります。

細かい繊維による複雑な迷路のような構造になったアスベスト製品は、音が侵入すると内部で乱反射して音のエネルギーを熱に変換してしまいます。

たとえば、壁越しに音の大きさを測定すれば、ほかの建材よりも伝わる音が小さくなることがわかるかもしれません。

アスベスト除去のプロ
  アスベストが禁止されてロックウールなどの代替品が使用されているため、

単に「音が小さく聞こえる」だけではアスベストがどうかを判別するのは難しいでしょう。

アスベストは「匂い」がする?

残念ながら、アスベストには特異な匂いはありません。

アスベストの原料は、自然界に存在する無臭の鉱物です。

鼻を近づけてクンクンと匂いを嗅いでみてもアスベストであるかを判別することは不可能です。

アスベスト除去のプロ

もし対象物がアスベストであった場合、匂いを嗅ぐという吸気によってアスベストを吸入してしまうおそれがあります。

匂いで判別しようとする行為は危険なのでやめましょう。

アスベストは「一味違う」のか?

成分を確かめるためにひと舐めする、なんて方法をテレビドラマなどで見かけたことがある方もいるでしょう。

覚せい剤を取引きするマフィアがひと舐めして「よし、質が良いブツだ」なんていうアレです。

(ちなみに、指先程度の量の覚せい剤を本当に一気に舐めてしまうとショックで死亡することがあるので、あれはフィクションです)

では、アスベストを含有した建材は、ひと舐めすることで判別できるのでしょうか?

アスベストは無味なので、味覚で判別することはできません。

それどころか、アスベスト入りの建材を舐めたりすれば体内に微細なアスベスト繊維を取り込んでしまうことになります。

一応は「肺に取り込まない限りは安全」だといわれていますが、水や食べ物に混入しているなどのケースでない限り、意識的に「肺には入れない」と区別することはできません。

危険なので絶対にやめておきましょう。

触れば「独特な質感」がわかるかも?

アスベストは微細な繊維なので、もしかすると含有していればザラザラとした質感があるかもしれません。

では、触ってみればアスベスト特有の質感があるのかといえば、答えは「NO」です。

吹き付けのアスベストであれば、ふわっとした綿のような感触がしますが、これもロックウールとの判別が難しく、アスベストだと断定する材料にはなりません。

また、アスベスト含有の建材は、ほとんどが表面に塗装が施されているため、塗膜の質感しか感じられません。

結局のところ「五官の作用」では判別不能

どうやら、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五官の作用では、アスベストを判別するのは難しいようです。

これはアスベストかも…という可能性をつかむことはできても、アスベストだと断定することはできません。

人間の感覚だけではアスベストを見分けるのは諦めて、別の方法を考えましょう。

見分け方【その2】 「年代」でわかる?アスベストの使用状況

アスベストが使用されているのかを判別するひとつの要素として有効なのが「年代」です。

どうやって年代を調べれば良いのでしょうか?

「吹き付け」は1988年まで!

ビルや体育館、立体駐車場の鉄骨周りなどに多用されてきた「吹き付けアスベスト」は、アスベスト濃度も高く、高濃度で大量に散布することで施工していたため、特に施工側に健康被害が多く発生した危険な建材です。

吹き付けアスベストは、次の年代までに使用されています。

  • 1975年まで…含有量無制限で吹き付けアスベストを使用
  • 1988年まで…含有量5%未満の吹き付けアスベストを使用

つまり、1988年までの住宅やビルなどでは、吹き付けアスベストが使用されてきたことになります。

中古住宅でも築年数くらいは把握することができるので、まずは築年数でアスベストの使用が予想できるでしょう。

「アスベスト含有建材」は2006年まで!

アスベストは、屋根の瓦・外壁のサイディングボード・天井板など、住宅やビル内の様々な建材に混ぜて使用されてきました。

アスベストの含有量は、2006年までに0.1%以下になるよう規制されたため、それ以前に建築された住宅などではアスベスト建材が使用されているおそれがあります。

アスベスト除去のプロ

住宅では瓦・外壁への利用が主ですが、天井や内壁にも使用されている可能性があります。

特に音楽室などでよく見かけていた小さな穴が開いている天井板はアスベストが使用されているものが多いので要チェックです。

「年代」も万能ではない?

アスベストの使用状況は、年代である程度は判別することができます。

ただし、これは「この年代であれば可能性がある」という判別方法にすぎません。

アスベスト使用が疑われる年代の住宅やビルでもアスベストを使用していないものがあるし、その反対に、規制がかかった後でも在庫の建材などを使用して規制を満たさない状態で建築されたおそれもあります。

年代での判別は100%と断定することはできない、ごく簡易的な判別方法であると心得ておきましょう。

見分け方【その3】 「建材」でアスベストの使用が判別可能?

年代とあわせて効果的な判別方法となるのが「建材」です。

住宅やビルの建築図面が残って入れば、どこにどのような建材が使用されたのかが記載されていることがあります。

もしメーカー名や製品名まで記載されていれば、国土交通省と経済産業省が公開している「石綿(アスベスト)含有建材データベース」にアクセスすることで、アスベストが使用された建材かどうかを調べることが可能です。

このデータベースでは、建材名・商品名・新旧のメーカー名・型番や品番をもとに検索することができます。

こちらはアスベスト含有製品の一例ですが、含有率や使用される設備などが詳しく表示されます。

使用されている建材がわかれば、こちらで一目瞭然、というわけです。

アスベスト除去のプロ

同じ製品でも、年代によっては含有率に差があるケースがあります。

製造期間の後ろ3年程度は幅をもって「使用されているかも」と判断したほうが無難でしょう。

見分け方【その4】 「酢」をかけると判別できる?

アスベストのことを紹介する様々なサイトなどでは「酢をかけるとアスベストかどうかを判別できる」と説明しています。

これは、アスベストと、アスベストの代替品として普及したロックウールを見分ける方法として広く紹介されている方法です。

ロックウールは、製鉄の際に生じた「スラグ」と呼ばれる廃材を高温で溶かして遠心力で繊維状にした物質で、繊維を接着することで製品化しています。

酢をかけると、この接着成分が化学的に分解されてしまうため、ロックウールは粉々に分解される、という理屈です。

一方のアスベストはというと、基本的には天然で繊維状を保っている鉱物を、綿製品を作るときのように紡績しているため、分解されることはありません。

この点については、アスベストに酢をかけると「何ら変化しない」とか「ゲル状に変化する」など、諸説が安定しません。

ただひとつ言えることは「酢をかけたときの変化などだけでは、アスベストであるかを断定することはできない」ということです。

アスベスト除去のプロ

「酢をかける」という方法は有効性が立証されていません。

実際にメーカーが開催したセミナーでの実演では、プロの職人が触れてみて「なんとなく差があるかも…」という程度。

一般の方には判断がつかないためオススメできる方法ではありません。

見分け方【その5】 科学的な「分析」なら確実に判別できる!

ある物質がアスベストを含有しているかについて100%の精度で判別する方法は「分析」しかありません。

分析をするには、2つの方法があります。

  • 専門業者に依頼する方法
  • 自分で分析業者に依頼する方法

どちらにしても、基本的には対象となる建材の一部を採取して、分析器にかけることになります。

それぞれの方法をみていきましょう。

専門業者に依頼する場合

アスベストの解体・除去などを専門に取り扱う業者に依頼すると、まず建築図面など書類上でわかる部分についての調査を始めます。

この点は【その3】で紹介したとおりで、まずは建材の製品名やメーカー名などから下調べをします。

次に、アスベストの使用が疑われる箇所について、実際に建材の一部を採取します。

これを「サンプリング」といいます。

さらに、サンプリングした建材の一部を「X線回析装置」にかけることで、アスベストか否か、さらにはアスベストの含有率までもが判明します。

自分で分析業者に依頼する場合

専門業者に依頼せず、自分でサンプリングする方法もあります。

この場合、まずマスクをしっかり着用し、霧吹きで対象箇所を湿潤化させて、カッターなどで建材の一部を採取します。

概ね10㎤程度、たとえるなら「卵1個分くらい」の大きさでサンプリングして袋詰めし、分析業者に送付します。

自分でサンプリングと専門業者、どっちがおすすめ?

自分で建材を採取して分析業者に送付する方法と、実際に専門業者に来てもらって採取してもらう方法、いったいどちらがおすすめなのでしょうか?

まず、自分でサンプリングして送付する方法のいいところは料金が安価になるところです。

業者によって価格設定に差はありますが、概ね2万円台で分析を依頼することができるでしょう。

ただし、自分でサンプリングをする手間があること、サンプリングの際に本当に有効なサンプリングができるのかがわからないこと、アスベストを吸入してしまうリスクがあることなど、さまざまなデメリットがあります。

もしサンプリングに失敗すれば、分析はムダになるかもしれないのです。

一方、専門業者に依頼すると、自宅などの現場まで出張することになるため、日当や出張費用などを合わせて料金が少し高くなる傾向があります。

ただし、実際に専門家が見て、触れて調査できるということ、経験豊富な調査員が適切にサンプリングをしてくれることなどを考えれば、確実な調査ができるというメリットがあります。

アスベスト除去のプロ

ご自身でのサンプリングは、手間がかかる上に有効性が保証されません。

より確実にアスベスト調査をしたいのであれば、プロの専門業者に依頼するのがベストです。

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【アスベストの見分け方】アスベストは年代や建材で見分けることができる!?アスベストの5つの見分け方のまとめ

ここでは、危険なアスベストが身の回りに潜んでいるのかを知るための方法について、5つの方法別に解説していきました。

カンタンな判別方法はありますが、どれも確実に見分けられるというわけではないようです。

確実にアスベストの存在を見分けるには、やはり専門業者に調査を依頼して、建材を科学的に分析してもらうのがベストです。

アスベストの解体・除去を考えるには、まず「本当にアスベストが存在するのか?どこに使用されているのか?」を知ることが第一歩となります。

気になる方は、まずは専門業者に問い合わせて、どんな方法でアスベスト調査をおこなうのかなどを詳しく教えてもらいましょう。

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アスベストの除去費用は!?アスベスト処理・除去工事にかかる費用料金

2018.10.12

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