セラミック塗料の費用価格は!?耐用年数とセラミック塗料の種類ランク

外壁塗装の営業マンがよく口にするセールストークの1つに「当社はセラミック塗料を使っています」というフレーズがあります。

セラミック塗料…

なんだか良さげな雰囲気がある響きですが、外壁塗装で使用するセラミック塗料とはどのようなものなのでしょうか?

セラミック塗料の特徴や価格などについて紹介しましょう。

「セラミック」とは?

日頃の生活の中でもよく耳にするセラミック。では、セラミックとは一体なんなのでしょうか?

セラミックとは「焼き固めたもの」を指す言葉で、つまりはセトモノ皿のように高温で焼き固めた陶磁器類全般のことをセラミック、またはセラミックスと呼びます。

代表的なセラミック製品としては、陶磁器・ガラス・セメント・タイルなどが挙げられます。

身近なもので言えば、みなさんがいつも使っているご飯のお茶わんもセラミック製品になります。で美しい歯を演出することにも使われています。

焼き固めることで耐熱性・耐久性・耐候性に優れた性質を持たせることができますが、欠点といえば衝撃によって破壊されやすいという点です。

外壁塗装のセラミック塗料とは?

さて、ここからが本題です。外壁塗装で使用するセラミック塗料について説明しましょう。

セラミックとは焼き物のことですが、当然ながら、外壁塗装に焼き物を使用するわけではありません。

外壁塗装で使用するセラミック塗料とは、塗料にセラミック成分を混ぜているものを指します。

塗料にセラミックを混ぜるとどうなるのでしょうか?特徴や種類を紹介します。

セラミック塗料の特徴

塗料にセラミックを混ぜることで、塗料は

  • 表面の硬度が高くなり、耐久性が増す
  • 耐熱性を持つ
  • 紫外線に強くなることで耐候性が増す
  • 汚れが付着しにくくなる

という性質を得ます。

なるほど、確かにこれらのメリットは一年中きびしい風雨や太陽光にさらされる外壁にはピッタリですね。

セラミック塗料の種類

一口にセラミック塗料と言っても、大きく分けると目的に応じて3種類のセミラック塗料があります。

  • 塗料にセラミック成分を混ぜることで塗膜を保護するもの
  • 大量のセラミック成分を混ぜることで耐熱性・耐候性などを飛躍的に上げたもの
  • 石材調など意匠性を持たせたもの

これだけはっきりと目的が分かれていれば、一口に「セラミック塗料です」と言われてもどんな施工になるのか混乱してしまいますよね。

では、種類別で外壁塗装で使用するセラミック塗料の特徴を見ていきましょう。

① 塗料にセラミック成分を混ぜることで塗膜を保護するもの

通常の塗料にセラミック成分を混ぜると、塗料が乾燥する過程でセラミック成分が表面に浮き出てきます。

表面に浮き出たセラミック成分が固まることで、塗膜は硬くなり、耐久性・耐候性・耐熱性が増して汚れが付着しにくくなります。

「セラミック塗料とは?」と質問されたとすれば、 これが最も一般的な回答になるでしょう。

大手塗料メーカーでも「◯◯セラミック」「◯◯セラ」などの名称でセラミック成分を混ぜた塗料を販売しており、塗膜の保護成分としてセラミックを活用しています。

ただし、セラミック成分を混ぜた塗料はメーカーが推奨している施工方法や乾燥時間などを厳守する必要があります。

もしメーカー推奨の施工方法や乾燥時間を守らなかった場合、乾燥の過程でセラミック成分が表面に浮き出て正しく配置されないまま上塗りを重ねてしまったり、セラミック成分の濃度が足りなかったりして、保護機能を活かすことができなくなります。

【現役プロ業者の一言】

セラミック成分を混ぜることで塗膜の保護機能を高める塗料について、実は塗料メーカーは「セラミック塗料」とは呼んでいません。つまり、この種類の塗料は胸を張って「セラミック塗料です!」とは言えません。大手メーカーのカタログでも「セラミック成分を配合しているので耐久性や耐候性が増す」とアピールしないほど、ごく少量のセラミック成分が配合されているだけなのです。この種類の塗料は「隠し味にセラミック成分を使っている程度」と認識するべきでしょう。

 

② 大量のセラミック成分を混ぜることで耐熱性・耐候性などを飛躍的に上げたもの

基本的には①の塗料と同じ性質になりますが、こちらはレベルが違います。

配合されているセラミック成分の分量がケタ違いに増えており、塗膜を保護するどころか「塗膜にセラミックがビッシリ」という状態になります。

セラミック成分が塗膜を強力に保護することで、塗膜が硬くなり耐久性が上昇、親水効果によって汚れが付着しにくく雨で汚れが流されるなど、セラミックのメリットを最大限に活かすことができます。

「これぞセラミック塗料!」と呼べるのは、この種類の塗料でしょうね。

また、遮熱・断熱塗料として有名な日進産業の「ガイナ」は、独自開発した断熱セラミックと呼ばれる非常に細かいセラミックビーズが大量に配合されており、塗膜表面を細かいセラミックビーズがビッシリと覆うことで、優れた遮熱・断熱性を持っています。

「ぜひわが家の外壁に使ってみたい!」と思う方がいるかも知れませんが、問題は施工できる業者が少ないことです。

ガイナなどのように特殊なセラミック塗料は、施工や扱いが難しいことと、正しい施工によって100%の機能を発揮してくれないとメーカーのブランド力に傷がついてしまうため、メーカーが開催する研修を受けた認定業者にしか販売されていません。

もし非認定業者が施工しても100%の機能は期待できないおそれがあるので「どうしてもセラミック塗料がいい!」という場合は、まず認定業者かどうかを確認して業者を選ぶことになります。

③ 石材調など意匠性を持たせたもの

意匠性…というと難しい言葉に感じられますが、つまりは「デザイン性」が高いものです。

まるで液体になった石を塗り固めたかのような石材調、天然石調などのように、人目をひく外壁に仕上げる際にセラミックを骨材とした塗料を使用します。

カラーセラミックスと呼ばれるじゃり粒状のセラミックを表面の仕上げ材に使用することもあり、外壁の立体感や奥行きを演出する効果が期待できます。

この種類のセラミック塗料で最も有名なメーカーが山本窯業化工株式会社(YYK)。

山本窯業がリリースしているセラミック塗料なら、塗装するだけで天然御影石調にしたり、荒い砂利のテクスチャー調に演出することができるので、官公庁や神社などの外壁にも導入されています。

ちょっと変わった外壁に仕上げたい、外壁に重厚感を持たせたいなどの理想を叶えることができますね。

セラミック塗料の耐用年数と価格

セラミック成分を配合することで塗膜を強化するセラミック塗料。

塗膜が強化されるということは、もちろん耐用年数も長くなると考えたいところですね。

ところが、セラミック成分が配合されているからといって、塗料の耐用年数が飛躍的に向上するということはありません。

「何で?塗膜が強化されるなら耐用年数は長くなるはずでしょ?」と感じるかも知れませんが、ここでちょっと思い出してください。

外壁塗料で使用する塗料のランクは

“アクリル系<ウレタン系<シリコン系<フッ素系<遮熱・断熱系<光触媒系”

でしたね。そうです、シリコン塗料とは「塗料のランクではない」のです。

セラミック塗料の耐用年数は、どのランクの塗料に配合されているかによって決まります。

「セラミック成分が配合されているから、塗膜がカチカチになる」という発想は捨ててしまいましょう。

セラミックは「焼き固めたもの」ですから、重要な「焼き」の工程がない以上、外壁塗装においてセラミック成分がカチカチに固まることはないのです。

最もポピュラーなシリコン系セラミック塗料では、保護成分の隠し味としてセラミックが配合されているだけで、耐用年数はシリコン系塗料と同等になります。

シリコン系塗料の耐用年数は12年程度なので、シリコン系セラミック塗料の耐用年数も同じく12年。

ただし、12年間のうち美しさ・汚れにくさを保持できる時間はセラミック成分未配合の塗料よりも少しだけ長い。

これがセラミック成分を配合した塗料のメリットです。

一方、デメリットとしては「塗膜が硬くなるため、ヒビ割れ・クラックを起こしやすくなる」という点が挙げられます。

セラミックは衝撃などの負荷によって破壊されやすい性質があるので、例えば開閉によって負荷がかかりやすいドア付近や、住宅の設計上負荷がかかっている箇所、極端に厳しい自然条件にさらされている場合などには、セラミック成分未配合の塗料よりも早くヒビ割れ・クラックが起こるおそれがあります。

セラミック塗料を使用した場合の外壁塗装の価格ですが、塗装費用が概ね1.2〜1.5倍程度になると考えてください。

セラミック成分を配合した塗料は1缶あたりの単価が少し高くなるので、塗装費用も少し割高になります。

また、先ほど紹介したガイナなどのように認定業者しか施工できないもの、意匠性の高いセラミック塗料のように施工が難しいものについては1.5倍を超えた費用がかかります。

セラミック塗料の使用を考えている場合は、理想の仕上がりと予算に応じて、本当にセラミック塗料を使う必要があるのかを吟味する必要があります。

「セラミック塗料です!」と主張する業者は悪徳業者が多い?

今回、みなさんに一番知っておいて頂きたいのはココ。

実は、外壁塗装の悪徳業者がよく使う手口の1つが「セラミック塗料のアピール」です。

もし現在進行形で訪ねてきているセールスマンが、

  • ウチはセラミック塗料を使っているから、ダントツで美しく仕上がりますよ
  • シリコン系塗料の耐用年数は12年だけど、セラミック成分を配合すると耐用年数が20年になります
  • セラミックが大量配合された特殊塗料を自社開発しています
  • セラミック塗料はシリコン系塗料よりも優れていますよ

などのように、やたらと「セラミック、セラミック」とアピールしているのであれば、その業者はお断りをするほうが賢明です。

微量のセラミック成分を配合したからといって、仕上がりが飛躍的に美しくなったり、耐用年数が長くなることはありません。

では大量のセラミック成分を配合していればOKかと言えば、塗料にセラミック成分を大量配合した塗料なんて大手塗料メーカーでもカンタンには作れません。

聞いたこともないようなメーカーが自社開発なんて夢のようなお話です。

また、セラミック塗料は塗料のランクではないので「シリコン系塗料よりも優れている」なんて大ウソをつく業者は悪徳業者か知識のない業者に決定です!

もしマイホームの塗り替えでセラミック塗料が候補に挙がった場合は、

  • その業者はセラミック塗料についての知識があるか?
  • セラミック塗料に劇的な効果があるかのように誇張したセールストークを使っていないか?
  • セラミック塗料を使った施工の実績はあるか?
  • 下請け業者など、実際に施工する職人にもセラミック塗料に関する知識・実績はあるか?

などを確認するべきでしょう。

外壁塗装の「セラミック塗料」のまとめ

外壁塗装で使用するセラミック塗料について詳しく紹介しましたが、一口に「セラミック塗料」と呼んでも種類によって大きな差があるので、マイホームの塗り替えを考えているみなさんにとっては混乱しやすいでしょう。

気をつけて頂きたいのは「セラミック塗料がいい!」と盲信してしまわないことです。

遮熱・断熱性に特化した特殊塗料や、石材調など意匠性の高いものを除いては、セラミック塗料といえども「隠し味程度にセラミック成分を配合しただけ」と考えてください。

もちろん、セラミック成分を配合することによって仕上がり感と耐久性・耐候性は向上するので、予算の範囲内で理想どおりに仕上がるならセラミック塗料を選択するのはベターです。

悪徳業者とまではいわない塗装業者でも「塗料の単価が高い分、塗装費用も上乗せできる」と考えてセラミック塗料を勧める業者がいるので、セラミック塗料を選択する時こそ複数の塗装業者から見積りを取り寄せる「相見積り」が有効です。

同じ程度の塗料を使うなら、より良心的で知識が深く実績がある業者にお任せするべきですよね。

マイホームの塗り替えにセラミック塗料を使いたい場合は、まずは「一括見積りサイト」で複数の業者から見積りを取り寄せて比較・検討することから始めてみましょう。

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