外壁塗装は大手と個人のどちらに依頼する!?大手塗装業者と個人塗装業者のメリット・デメリット

これからマイホームの外壁塗装をしようと考えている方は、インターネットのホームページや新聞広告などを見比べながら塗装業者選びに悩んでいることでしょう。

そして、多くの方が「◯◯ペイント」や「◯◯ホーム」などの大手塗装業者か、それとも「◯◯塗装工業」などの個人塗装業者かを迷っているのではないでしょうか?

今回は、大手塗装業者と個人塗装業者の特徴を比較しながら、メリットとデメリットを紹介していきます。

安心して任せるなら大手塗装業者?

しっかりとしたホームページや新聞広告、ポストインのチラシなどで営業活動を展開しているのが大手塗装業者です。

大手塗装業者の特徴は、やはり安心して工事を任せることができる点でしょう。

ただし、裏事情を知ってしまうとデメリットに感じることも。まずは大手塗装業者の特徴を紹介していきましょう。

安定感が魅力の大手塗装業者

一口に「大手塗装業者」と言っても、ちょっとイメージがつかないかも知れませんね。

特に定義はありませんが、5名から10名程度の塗装職人のほか、営業担当者、事務担当者などが在籍するような業者は大手塗装業者と呼べるでしょう。

大手塗装業者の最大の魅力は「安定感」です。

複数名の塗装職人を抱えることで、複数の工事現場を並行して施工することができます。

「◯月◯日から工事を始めますね」とか「10日間で工事を完了します」というような、工期など日数や時間の約束を安定して守ることができるのが大きな魅力でしょう。

これがあまり大きな魅力に感じない方は、ちょっと想像してみてください。

外壁塗装工事をする際には、必ず住宅の周囲に鉄パイプの足場が建つことになります。

足場には塗料の飛散防止のためにネットが張り巡らされ、室内からの見通しが悪く、洗濯物を干すのも不自由になります。

また、塗装に使用する塗料などの材料やハケ・ローラーなどを現場に保管するため、非常に見栄えが悪く感じるでしょう。

さらに、ガレージの位置関係によっては工事が始まるたびにマイカーを移動させたり、マイカーにカバーを被せることにもなります。

何かと不便が多いので「いつから工事を開始する」「いつまでに工事が完了する」という約束は非常に重要です。

また、大手塗装業者は手続き面でも折り目正しいのが魅力です。

住宅に関する工事では、工事契約請負契約書を交わしたり、工事金額が一定額以上になる場合は契約書に収入印紙を貼付するのが当然です。

ところが、これが個人塗装業者になると、工事契約請負契約書を交わす業者のほうが少ないくらいです。

よく外壁塗装に関するサイトや書籍などではトラブル回避などの手法として「工事契約請負契約書の記載内容を確認する」と紹介していますが、契約書を発行することさえ疎かにしている個人塗装業者相手では通用しません。

工事契約請負契約書には、肝心の保証期間の定めが記載されているのが一般的です。

書面で保証期間の定めを明記してくれているのと口約束では、安心感も後々の法的な効力も段違いです。

特に工事のやり直しを求めたり損害賠償請求などの訴訟手続きをとる場合には絶対に工事請負契約書の存在が不可欠になります。

後々のトラブルを回避し、万が一のトラブル発生時に優位に事を進めるためには、大手塗装業者のように手続き面で折り目正しいことが非常に重要でしょう。

大手塗装業者では、職人のスキルにも安定感があります。

熟練から若年層まで一定以上のスキルが備わっており、安定感のある工事が期待できるのが大手塗装業者のメリットでしょう。

大手塗装業者はスキルアップに対する意識が非常に高く、会社組織として運営することで新人や若年層の職人に対する教育にも積極的です。

例えば3人で作業をするべき工事現場のうち、1人が未熟な新人であっても、大手塗装業者なら2人で作業の遅れをカバーしながら教育することができます。

これが個人塗装業者と応援派遣の職人が集まった現場であれば、未熟な1人はただ足を引っ張る存在でしかありません。

塗装業唯一の国家資格である「塗装技能士」を取得している若い職人の多くは、大手塗装業者に在籍しているという事実は、大手塗装業者のスキルアップに対する意識の高さを証明しているといえるでしょう。

工事価格=工事の必要経費+◯◯

外壁塗装工事の必要経費は、足場の外注費、工事に必要な塗料などの材料費、職人の人件費が基本となることはお察しのとおりです。
これに会社としての取り分が加わり、実際の工事価格になるわけですね。
この「工事価格=工事の必要経費+◯◯」の方程式が、大手塗装業者に外壁塗装を任せる最大のデメリットです。

「◯◯」にあたる部分の内容は、大手塗装業者と個人塗装業者とで大きく異なります。
大手塗装業者の場合は

  • 営業担当者や事務担当者など、職人ではない社員の人件費
  • テナントの賃料
  • ホームページの維持管理、テレビCMの放映、新聞広告やポストインのチラシなどにかかる宣伝広告費

などの費用を工事代金から捻出することになります。

また、大手塗装業者は自社が受注しても工事件数が多すぎるために下請けの塗装業者に依頼することがあり、下請けに工事を任せることで余計なコストがかかります。

この仕組みだと、全く同じ工事をした場合には工事価格が高くなって当然です。

ところが、個人塗装業者と大した価格の差がなかったり、あるいは個人塗装業者よりも安い工事価格を提示してくることも珍しくありません。

ということは、大手塗装業者の多くは工事のどこかでコストカットをしているということになりますね。

本来は2日間かけるべき工程を1日で済ませて人件費をカットしたり、素地や下塗り剤との相性を無視して安い塗料を使用する…

こういうとまるで悪徳業者の説明のようですが、様々なコストがかかってしまう大手塗装業者では「せざるを得ない」という現実があるのです。

本当に誠実な塗装工事をしてくれる大手塗装業者に出会うには、できるだけ多くの業者に相談して、工程や使用する材料の確認を重ねる必要があります。

数が多いのは個人塗装業者

個人塗装業者とは、いわゆる「一人親方」が従業員を抱えずに、または2〜3名程度の従業員のみで経営している塗装業者を指します。

現在、都道府県や国土交通省から「塗装工事業許可」を受けている業者は約5万。

ただしこの数は500万円以上の大型塗装工事を請け負うことができる業者の数であり、一般住宅の外壁塗装工事を主とする塗装業者の数はこれを遥かに上回るといいます。

一般住宅の外壁塗装工事は、数多い個人塗装業者によって支えられているのです。

安くて融通が利くのが個人塗装業者のメリット

個人塗装業者と出会うきっかけとなるのは「近所だから」とか「知人の紹介で」というケースが大半でしょう。

ほとんどの個人塗装業者は、大々的な広告や立派なホームページで販路を広げるような営業活動をしていません。

せいぜい電話帳に広告を掲載したり、お手製のチラシをポストインするくらいの業者ばかりです。

すると、先ほど触れた「工事価格=工事の必要経費+◯◯」の方程式の「◯◯」の部分は自然と小さくなります。

中間マージンや工事に関係しない人件費が発生しないので、工事価格は自然と安くなります。

もし個人塗装業者と大手塗装業者が全く同じ価格で外壁塗装工事を施工した場合、個人塗装業者のほうが1〜2ランク程度は上質な塗料を使用してくれると考えても良いでしょう。

同じ材料なら安くなり、同じ価格なら良い材料になる。これが個人塗装業者の最大のメリットです。

工事のいたるところで融通が利くのも個人塗装業者のメリットです。

例えば、塗り替える予定だった雨どいが割れていて交換が必要になった場合、個人塗装業者なら雨どいの実費として数百円を追加で支払えば工賃無料で交換して塗装してくれる業者ばかりです。

「別の塗装工事で余った材料を使うので色は指定できないが工事価格を安くする」など、大手塗装業者では考えられない柔軟なサービスも提供してくれます。

個人塗装業者にとって、自分が外壁塗装工事をした住宅は「自分がやった!」と周りに示す広告塔になります。

広告や宣伝に経費をかけないからこそ、最高の広告塔になるように尽力してくれるのが個人塗装業者を選ぶメリットでしょう。

個人塗装業者は保証がない?

色々と融通が利く個人塗装業者ですが、大きなデメリットもあります。

先ほども触れましたが、個人塗装業者は工事請負契約書も交わさない業者ばかりです。

決していい加減だとか言うわけではなく、昔気質の塗装職人は「書類のことは気にしない」という人が多いのです。

工事請負契約書には、必ず保証期間が記載されています。

外壁塗装工事が終わって数ヶ月のうちに塗装剥がれが見つかったり、指定した色と違うことに気づいた場合などには、保証期間内であれば塗装工事をした業者が無料で修繕や塗装のやり直しをするのが当然ですよね。

ところが、肝心な保証期間の定めが口約束だけで済まされてしまえば、本当にその期間内は保証してくれるのかどうかも分かりません。

悪質な塗装業者になると「そんな約束はしていない」だとか「工事はするが別料金で」などと保証をしてくれないケースもあるので、工事請負契約書を交わしてくれない場合でも、できる限り保証期間の定めを書面で担保しておくことをオススメします。

また、個人塗装業者は廃業のリスクが高いことも覚悟しておきましょう。

外壁塗装は、施工すれば10年間は塗り替えを考える必要がないのが基本です。

ところが、個人塗装業者の場合、後継者がいなければ10年先にもその業者が存続している保証はありません。

職人が病気などを理由に引退したり、業績不振や別の商売を始めるために廃業することは十分にあり得る話です。

いくら保証期間内でも、塗装業者自体が廃業してしまっていれば保証を受けることはできなくなります。

業者が廃業しても、その業者と関連の深い業者が格安で修繕や手直しをしてくれることはありますが、やはり100%の保証を受けることはできなくなるでしょう。

大手塗装業者と個人塗装業者はどちらがオススメ?

大手塗装業者と個人塗装業者の特徴とメリット・デメリットを紹介してきましたが、結局、どちらに依頼するのがベストなのでしょうか?
もう一度、カンタンに大手塗装業者と個人塗装業者を比較してみましょう。
(「◎」=メリット「×」=デメリット)

大手塗装業者は
  • ◎従業員が多いので工期が安定する
  • ◎工事請負契約書の交付など手続き面がしっかりしており、廃業リスクも低いので保証に対して安心感がある
  • ◎従業員の教育システムがしっかりしているので、塗装のスキルが安定している
  • ×会社のランニングコストを捻出するために工事価格が高くなる
個人塗装業者は
  • ◎ランニングコストや中間マージンが発生しないので工事価格が安くなる
  • ◎追加工事などに対する融通が利きやすい
  • ×工事請負契約書の交付がない場合が多く、廃業リスクも高いので保証に不安が残る

という特徴があります。
こうして比較すると一長一短、どちらに依頼すべきかさらに迷ってしまいますね。

ここで一つ業者選びのワザを紹介します。

大手塗装業者と個人塗装業者のどちらかに迷った場合は、どちらからも見積り書を作成してもらう、つまり「相見積り」を活用するのが一番です。

見積り書といっても、単に工事価格の概算を記載したようなものではダメです。

必ず工程や使用する塗料を詳しく記載してもらいましょう。

どのような工程で、どんな材料を使用し、その結果どれくらいの金額になるのかをしっかり見比べましょう。

塗料のメーカーや名称がわかればインターネットで検索してどれくらいのランクのものかをしっかり調べてください。

これで「どの程度の工事をしてくれるのか」がある程度は分かるはずです。

大手塗装業者でも「安い割にランクの高い材料を使ってくれている」とか個人塗装業者でも「同じ価格でも上塗りの回数が1回多い」などの違いが浮き彫りになります。

大手塗装業者に依頼すべきか、個人塗装業者に依頼すべきかを迷っている方は、ぜひ相見積りを活用してください。

大手塗装業者と個人塗装業者のメリット・デメリットのまとめ

大手塗装業者と個人塗装業者、それぞれに捨てがたいメリットと無視できないデメリットが存在していることがお分かり頂けたでしょう。

最後に紹介した「相見積り」を活用した業者選びに追加してオススメしたいのが「一括見積りサイト」の活用です。

外壁塗装の一括見積りサイトでは、サイト独自の厳しい基準をクリアした優良な塗装業者のうち、条件にマッチした複数の塗装業者を紹介してくれます。

一括見積りサイトを介した場合、業者側も相見積りが前提となっているので、遠慮なく相見積りで比較することができます。

一括見積りサイトを利用したことで、納得がいく工事をしてもらったうえに工事価格が数十万円単位で安くなった例もあるので、業者選びに迷っている方はぜひ一括見積りサイトを活用してみてください。

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