光触媒塗料の費用価格は!?耐用年数とメリット・デメリット

外壁塗装の塗料のランクにはアクリル系・ウレタン系・シリコン系・フッ素系・遮熱断熱系のように配合原料によってランクがありますが、その頂点にあるのが「光触媒塗料」です。

光触媒塗料は最新の次世代塗料です。

もともとはタイルメーカーとして有名な「TOTO」が開発したもので、

“太陽の光によって汚れを分解・浮かせて、雨水で汚れを流す”

という自浄機能を持っています。

開発元のTOTOではハイドロテクトロという製品名で大々的に販売しているので、CMや広告などで目にしたことがある方も多いでしょう。

自然の力で外壁を美しく保ち、さらに空気を浄化する機能をあわせ持つことで環境保護効果も期待できる次世代塗料「光触媒塗料」について、詳しく紹介しましょう。

光触媒塗料の仕組み

まずは光触媒塗料の仕組みを説明しましょう。

なにごとも「イイらしい・スゴいらしい」で選ぶのではなく「なぜイイのか?なぜスゴいのか?」の理解度を深めて選択することが成功の第一歩ですからね。

光触媒塗料は「汚れを分解・浮かせて雨水で流す」というサイクルで外壁を美しく保つ効果があります。

なぜ汚れを分解・浮かせることができるのか?

これは、塗料に配合された触媒活性物質である酸化チタンが、太陽光に含まれる紫外線に反応して静電気を帯びる効果が大きく関係しています。

静電気を帯びると、塗装の表面には「親水効果」が発生します。

親水効果とは、浴室や洗面台の鏡・自動車のサイドミラーなどに応用されている技術で、水滴が付着せずにそのまま流れ落ち、油性の汚れは全く寄せ付けないという効果があります。

静電気によって外壁から浮いた汚れが、親水効果を受けて流れ落ちる雨水と一緒に除去されて、外壁が美しく保たれるという仕組みなのです。

光触媒塗料は、放置していても自浄効果が働くので、メーカー側ではこの機能のことを「セルフクリーニング」
呼んでいます。

光触媒塗料のラインナップ

外壁塗装業界の最先端である光触媒塗料。

特殊な塗料であるため、どの塗料メーカーでも取り扱っているというものではありません。

光触媒塗料を取り扱っているメーカー
  • TOTO
  • 日本特殊塗料
  • ピアレックス

TOTOは光触媒を最初に導入した外壁用塗料「ハイドロテクト」を販売していましたが、2017年6月に生産を終了しているため塗料店の在庫のみとなります。

日本特殊塗料が取り扱っている「エヌティオ」シリーズは、メーカーが塗装業者に対して直接指導を行なって認定を受けた施工認定店にのみ販売されています。

正規にエヌティオシリーズを施工できる塗装業社は、メーカーからしっかりとした指導を受けているので安心して工事を任せることができますね。

ピアレックスの「ピュアコート」シリーズは、光触媒とフッ素樹脂塗料を配合した光触媒塗料で、高い耐候性が魅力。

コンクリートの質感を保ちながら光触媒塗装を施す工法にも優れており、コンクリートの質感を強調している住宅にはぜひオススメの光触媒塗料です。

光触媒塗料の耐用年数

外壁塗装で使用する塗料には耐用年数があります。

最も短いアクリル系塗料で4年程度、ウレタン系塗料で6年程度、最もメジャーなシリコン系塗料で10年程度の耐用年数を持っています。

では、光触媒塗料の耐用年数はどれくらいでしょうか?

光触媒塗料の耐用年数は、塗料メーカーの実験によって約20年程度と公表されています。

耐用年数が20年、つまり「20年間は塗り替え不要」ということになりますが、この数値にはわずかに疑問が残ります。
実は、外壁塗装業界に光触媒塗料が登場したのはまだまだ最近の話。

実際に外壁塗装で光触媒塗料を使用して施工した実例から20年が経過していないので、本当に20年間も塗り替え不要なのかについては未知数といえます。

最近の住宅では主流となっているサイディングでさえ、登場した当時は「永久に耐久性を保つ」と言われていましたが、実際には10数年程度で劣化が発生しています。

今のところは「20年程度はもつと“言われている”」という程度にとどめておくべきでしょう。

それでも光触媒塗料は最高レベル!

施工実績の歴史が浅いため「耐用年数は20年」というメーカー側の公表を鵜呑みにはできませんが、やはり光触媒塗料は外壁塗装で使用する塗料の中でも最高レベルの耐用年数を誇ります。

現在のところ、過去数年以内に光触媒塗料を施工した住宅は非常に良好な状態を保っていることが実証されているし、ほかの外壁塗装用の塗料と比較するとダントツの耐久性を備えていることは間違いないようです。

とはいえ、光触媒塗料はあくまでも上塗り塗料。

素地や下地塗料との相性、施工した塗装職人の技術などによって上塗り塗料の耐久性は大きく上下するため「どんな状態からでも、光触媒塗料を塗装すれば20年は大丈夫!」というわけではないことに留意しておきましょう。

光触媒塗料のメリット・デメリット

素晴らしいセルフクリーニング効果と優れた耐用年数を持つ光触媒塗料。

ここでは、光触媒塗料のメリットとデメリットをまとめてみましょう。

光触媒塗料のメリット

光触媒塗料のメリット
  • 汚れがつきにくい
  • 汚れを分解・浮かせて雨水で洗い流すセルフクリーニング効果がある
  • カビ・コケ・藻の発生が抑えられる
  • 耐用年数が20年という高い耐久性を誇る
  • 空気を浄化する効果がある
  • 遮熱効果が期待できる

なんといっても光触媒塗料の最大のメリットは「汚れのつきにくさ」です。

静電気によってチリやホコリの付着を防ぐとともに、耐油性があるため油汚れを全く寄せ付けない機能があります。

分解・浮かせた汚れは、数日〜数週間おきに降る雨でキレイに洗い流されるので、外壁は常に美しい状態が保たれます。

また、空気を浄化する効果に優れているのも人気を集めている理由の一つですね。

仮に外壁150㎡に光触媒塗料を塗装した場合、

  • 空気を浄化する効果が強いポプラの木15本分・テニスコート4面分の空気浄化作用
  • 自動車12台分が排出する窒素酸化物(NOx)を浄化する効果

があると言われています。

地球環境への配慮に興味がある方はもちろんですが、外壁だけでなく室内に塗装した場合には居住空間の空気浄化に働きかけるという特性があることにも注目したいですね。

光触媒塗料のデメリット

メリットが目立つ光触媒塗料ですが、いくつかのデメリットも存在します。

光触媒塗料のデメリット
  • 施工にかかる工事金額が高い
  • 土砂などの無機質系の汚れ・壁内から発生するサビに対しては効果がない
  • 雨水が当たりにくい箇所は汚れを洗い流すことができない
  • 日光が当たらない箇所は汚れを分解・浮かせる効果が期待できない
  • 正しく施工できる塗装業者が少ない

光触媒塗料は、外壁に生じた静電気によって汚れを分解・浮かせて雨水で洗い流すサイクルによって外壁を美しく保つので、日光と雨水が絶対不可欠。

日当たりが悪い箇所や雨水が当たりにくい箇所は光触媒塗料が持つスペックを活かすことができません。

住宅の仕様にもよりますが、隣家との距離が1m未満の面は光触媒塗料を塗装しても十分な効果が期待できないと考えましょう。

光触媒塗料は塗り替えに不向き?

光触媒塗料を正しく施工できる塗装業者は多くありません。

先ほど、光触媒塗料のラインナップでも紹介しましたが、日本特殊塗料が販売しているエヌティオシリーズではメーカーの直接指導によって認定を受けた塗装業者でないと販売してもらうことさえできません。

光触媒塗料の塗装には「低圧吹付け機」という特殊なスプレー機材を使用します。

エアーコンプレッサーやエアーレスよりも遥かに圧力が低い低圧吹付け機は、光触媒塗料を「ふわっ」とした霧状に吐出して塗装します。

この低圧吹付け機による塗装が非常に難しく、霧状に吐出するため塗りムラが発生しやすいのです。

塗装職人の腕がたしかでも、わずかにでも風があれば吐出された塗装が流されてしまうので、光触媒塗料の塗り替えは勧めない塗装業者もいるくらいです。

光触媒塗料を使用した建材は、風などの影響を受けにくい工場の中で塗装されているのでムラなく塗装されていますが、自然条件のある屋外での塗装は不向きです。

また、光触媒塗料は密着性に劣るという性質があるので、光触媒塗料の上から塗り替えを施工するのは難しいと言われています。

今のところ、光触媒塗料で施工した住宅が塗り替え適齢期を迎えた実例がないのではっきりとは言えませんが、光触媒塗料を使用した次の塗り替えでは塗料の密着性をフォローする対策をとる必要が生じるでしょう。

光触媒塗料の相場

外壁を美しく保ち、耐久性にも優れた光触媒塗料。

外壁塗装で使用する塗料の中では最高ランクの塗料ですから、施工のお値段も相応になります。

光触媒塗料で外壁を塗装した場合の価格の相場は、当サイト調べで1㎡あたり3,500〜4,000円以内。

これは、現在の外壁塗装で最もメジャーなシリコン系塗料で施工した場合の約1.5倍にあたります。

住宅金融支援機構の調査によると、平均的な住宅の広さは約40坪。

40坪の住宅の外壁は概ね160〜170㎡になるので、屋根の塗装代や足場代などの費用を含まない「外壁のみ」の塗装代は60〜70万円台になります。

一軒まるごとの塗装代金は最低でも100万円オーバー、平均的には140〜150万円程度になるので、外壁塗装の予算としては少々お高い感は否めませんね。

光触媒塗料の特徴や相場のまとめ

外壁塗装業界で最新にして最高ランクの塗料である「光触媒塗料」について紹介しました。

工事の費用価格は高くなりますが、長い耐用年数を考えるとトータルコスト的にはおトク感もあるし、何といってもマイホームがセルフクリーニング機能で美しく保たれるのは大きな魅力ですね。

ここで光触媒塗料について興味が湧いたみなさんに注意して頂きたいのが「業者選び」です。

光触媒塗料は、メーカーの認定を受けていないと取扱いが認められない特殊な塗料なので、認定業者でなかったり、施工経験もないのに安請け合いをするような塗装業者はNG。

必ず塗装業者の認定状況や施工実績を確認しましょう。

また、格安で光触媒塗料の施工を請ける業者もNGです。光触媒塗料は塗料の価格自体が割高で工程も複雑になるので、安価に施工できるものではありません。

もし相場を大きく下回るような金額を提示してくるような業者は、正しい施工をしてくれる期待ができません。

光触媒塗料で施工したい場合は、必ず複数の塗装業者から見積りを取り寄せる「相見積り」を実践しましょう。

相見積りには、全国の優良塗装業者を無料で斡旋してくれる「一括見積りサイト」を活用するのが便利です。

ぜひ一括見積りサイトを利用して、光触媒塗料の施工に精通した塗装業者を選びましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です