【値引き交渉対策】中古の家やマンションの売却で買主に値引き交渉されたときの値引き対策マニュアル

【値引き交渉対策】中古の家やマンションの売却で買主に値引き交渉されたときの値引き対策マニュアル

中古の家やマンションを売却する際は、物件の所有者であるあなたが売り主となります。

すると、思いがけず答えに迷う場面が訪れます。

それが「買い主からの値引き交渉」です。

サービスと思って値引きに応じるのか、それとも強気の姿勢で値引きを断るのか…

1人の責任では判断できない難しい問題となるでしょう。

そこでイエプロでは、中古住宅の売却で値引き交渉を受けた場合にどんな対応をすれば良いのかを徹底解説!

「値引き対策の完全マニュアル」と題して、値引き交渉を受けた場合の対応や値引きをされないためのテクニックを伝授しましょう。

目次

中古の家やマンションの売買では値引き交渉は当然!?

家売るレオさん

家やマンションの購入で「値下げ」ってあんまりイメージがわかないんですけど、

そんなに当たり前に値下げ交渉を受けるものなんですか?

イエプロ

不動産会社を仲介にした中古住宅の売買では、まず確実に値引き交渉を受けると考えておくべきですよ。

みなさんは個人間の売買をしたことがありますか?

ネットオークションやフリマアプリなどが生活に浸透しているので、日ごろから個人間での売買に慣れている方も多いでしょうね。

「メルカリ」などのフリマアプリでは、賢く買い物をするための当然のテクニックとして「値下げ交渉」がおこなわれています。

  • 別の商品も同時に購入するので値引きできませんか?
  • 少し予算オーバーしているので安くなりませんか?
  • 送料込みでこの値段で売ってもらえませんか?

こんな交渉が当然におこなわれているため、商品の紹介ページに掲載されている値段はもはや「売り出しの目安価格」となっていて、そのままの価格で購入する人のほうが珍しくなっています

実は、一戸建て住宅やマンション物件などの中古住宅の市場では、同じような習慣がずっと以前から根付いています。

中古の家やマンションの売買では、売り主である個人と買い主である個人との間に仲介業者として不動産会社が介在するという構図で取引きが進められます。

一般的には「家やマンションは不動産会社やハウスメーカーから購入するもの」とイメージされがちですが、それは新築住宅のお話です。

不動産会社が中古の家やマンションを買い取って自社でリノベーションして再販したり、ハウスメーカーが自社ブランドを専門に中古物件として販売することもありますが、基本的に中古の家やマンションは個人間で売買されます。

売り主の希望と買い主の希望は必ず相反するもの

あなたが中古の家やマンションの買い主になった場合、売り主にどんなことを希望しますか?

きっと「いくらかでも、なんなら1円でも安く売ってほしい」と望むはずです。

では、今度はあなたが売り主となった場合はどうでしょう?

「値下げなんてとんでもない!1円でも高く買ってほしい!」と望むでしょうね。

1円という形容は極端ですが、実際には「一生に一度の買い物」なんて呼ばれるほどの高額な買い物になるものですから、値下げするとなれば数十万、数百万円単位での価格変動が起きます

3000万円で土地と建物を売却する話が、10%の値下げで300万円引き、5%の値下げでも150万円引き、たった1%の値下げでも30万円引きになってしまうのです。

わずか1%の値下げだって、バカにできたものではありません。

30万円も安くなれば、買い主にとっては3~4か月分の住宅ローンの返済額に相当する金額を得したことになります。

反対に、売り主にとってはそれだけ大金を得るチャンスが失われたことにもなります。

少しでも高く買ってほしい、値下げをせずに売りたいと望む売り主の立場にとってみては、当然のように値下げ交渉がおこなわれる習慣がうらめしいことでしょう。

中古住宅の売り主となるあなたは、まずは「買い主は当然に値下げを求めるものだ」という認識に頭を切り替えなければいけません。

【値下げ交渉のタイミング】値下げ交渉は「購入申し込み」のタイミングでおこなわれる

一般的に、値下げ交渉は「この物件を買いたいです」と買い主が購入を申し込んだタイミングでおこなわれます。

売り主としては、最初に希望価格を提示しているし、当然にその条件を理解してから内覧や購入申し込みをしてくるものだと思うでしょう。

しかし、中古の家やマンションの購入申し込みは「この物件が欲しいので、交渉の機会をください」というエントリーに過ぎません。

決して「諸々の条件を理解して、そのとおりで購入します」という意味合いではないのです。

たとえば、購入予算が3000万円までの買い主がいるとします。

買い主は不動産会社を訪ねて希望の条件にマッチする物件を探してもらうわけですが、ここで4000万円の住宅を探してくる不動産会社はいないでしょう。

予算の130%を超える価格の物件を紹介したところで、買い主が飛びつくはずもありません。

つまり、不動産会社が物件情報をリサーチして案内している時点で、価格面ではほぼ「いうことなし」の物件を紹介しているのです。

そのため、初めて物件を目にすることになる内覧の場で、まるで家電量販店で値下げ交渉をするかのように「それで、この価格からどれくらい安くしてもらえるの?」と持ちかけるような余地はありません。

それに、値下げを望む買い主とそれに応える客付け側の不動産会社も、思いつきのような無策な値下げ交渉で破断にしたくはないので、しっかりと戦略を練ってから値下げ交渉に踏み切ります。

すると、値下げ交渉を切り出すタイミングは、買い主が購入を申し込み、これから詳細の条件面を詰めていこうという段階でおこなわれることになります。

これ以後は売り主・買い主の双方が条件面で合意して売買契約を結ぶことになるので、値下げ交渉は「正式に売買契約を結ぶまでにおこなわれる」とおぼえておきましょう。

値下げする・値下げしないは売り主の自由

中古の家やマンションの売買では、値下げ交渉は当然のことのようにおこなわれます。

「値下げして!」と求めるのが当然だというようにとらえると、どことなく買い主のほうが優位な感触がしますが、それは間違いです。

いくら買い主が値下げを求めても、値下げをする・値下げしないは売り主の判断です。

たとえ仲介の不動産会社が値下げを勧めても、売り主がNOといえばNOです。

立ち位置が優位なのは間違いなく売り主ですが、だからといってあまりにも強気で値下げを断り続けるのが得策ではないこともあります。

次にまた購入希望を申し出てくれる買い主が現れるかどうかはわかりません。

強気で一切の値下げを断り続けてしまうと、なかなか売却先が決まらないばかりか、その間の維持コストがムダにかさんでしまうことになります。

値下げはしたくない…といっても、ただやみくもに断るだけでは「売れ残り」のリスクを背負うことになるのです。

【値下げの理由】値下げは避けられない!?買い主が狙ってくる値下げの理由

家売るレオさん

売り主としては値下げは避けたいところですけど、買い主としても「どうにか値引きしてほしい」と交渉のネタを考えますよね

イエプロ

値下げ交渉をするにあたって、買い主がどのようなポイントを突いてくるのかを事前に予測すれば、値下げを防ぐことができるでしょう。

値下げにはテクニックがあります。

たとえば、車なら「ボディのここに凹みがありますね…」とか「型落ちだよね」なんてトークで値下げを求めるでしょう。

家電量販店なら「商品を買うからオプションはサービスしてよ」とオマケを狙うこともあるはずです。

では、中古の家やマンションの場合はどうでしょう?

買い主はどんなポイントを突いて値引き交渉を迫るのでしょうか?

買い主が考える「値引きのポイント」を逆算すれば、値引きを防ぐ対策を講じることができるかもしれません。

値下げの理由①家やマンションに見た目に明らかな瑕疵がある

「瑕疵」とはカンタンにいえば欠陥のことです。

たとえば、住宅の外壁に大きなひび割れや剥がれがあるとか、室内の壁や床に大きなキズや穴があると、その点を指摘されて「こちらで修繕するので、修繕費用分を値引きして」と交渉を受けることがあります。

また、住宅の瑕疵は、建物自体の欠陥だけを指すのではなく住環境なども含めて考えるため、次のようなポイントも瑕疵になります。

  • 隣家、隣室の騒音が目立つ
  • 近隣に廃棄物処理場や工場などの嫌悪施設がある
  • 近くに高圧線の鉄塔がある
  • 建ぺい率の関係から再建築不可の土地である

こういった瑕疵は、内覧までにできるだけ解消しておくか、または先にこの点を考慮して価格設定をしておくことで、さらなる値引きをお断りする材料になります。

値下げの理由②方角・階層・立地条件に不便がある

一般的に住宅は南>東>西>北の方角によって評価が変動します。

一戸建て住宅では玄関とベランダが南向き、マンションではベランダが南向きであれば最高で、ライフスタイルによっては東向きも好まれますが、西向き・北向きは不人気になります。

マンションに限って言えば、地上〇階という階層も評価の分かれ道です。

一般的には眺望がよく静粛性が高い高層階であるほど好まれて、階層が上がるにつれて価格が高くなります。

立地条件も大切な評価材料です。

とくに「駅まで徒歩〇分」とか「都心まで〇分」といった通勤に便利な物件ほど評価は高まります。

  • 北向きの住宅だから
  • 低層階の物件だから
  • 郊外で不便だから

こういった評価を材料に値引き交渉を受けることは珍しくありません。

売り主が努力すれば解消できる問題ではないので、最初からその点を差し引いた売り出し価格を設定するか、もしくはそんなことは完全に無視するしか方法がないでしょう。

値下げの理由③ペットを飼育していた

一戸建て住宅や「ペット可」のマンション物件であったとしても、ペットを飼育していた家やマンションは値引き交渉を受ける可能性が高くなります。

たとえ買い主がペットを飼育する予定であっても、自分が飼っているペットと他人のペットでは嫌悪感が異なって当然ですよね。

もし、これまでにペットを飼育していた家やマンションであれば、内覧までにペットによる悪影響を修繕しておくことをオススメします。

  • 爪や牙による小キズ
  • 糞尿の汚れ
  • 抜け落ちた体毛
  • ペット特有のニオイ

これらを徹底的に修繕・清掃・消臭しておかないと、値下げ交渉を受けることは必至です。

特にニオイについては100%といってもいいほど間違いなく指摘されて値下げ交渉の材料にされてしまうので、壁紙クロスを消臭仕様のものに交換するなどの対策が必要です。

値下げに応じる必要がないパターン

家売るレオさん

買い主としては必死になるところだし、熱量高めで値下げ交渉を受けたらつい応じてしまいそうですよ。

イエプロ

値下げ交渉は当たり前でも、値下げすることは当然ではありませんよ。強気になれる材料を探しましょう!

中古の家やマンションの個人間売買では、値下げ交渉がおこなわれても当然です。

買い主にとっては一生に一度の高い買い物になるわけだし、少しでもお得に購入したいと考えるものですからね。

でも、値下げ交渉を受けたからといって、値下げをすることは当然ではありません。

先ほども説明しましたが、値下げをする・しないはすべて売り主の自由です。

ここでは「こんな値下げには応じる必要がない!」という例を紹介していきましょう。

値下げする必要がないパターン①売り出し直後は値下げしない

家やマンションを売り物件として公開すると、すぐに内覧の希望が入ることがあります。

不動産会社と媒介契約を結んで10日以内に買い主からのコンタクトがあった場合は、値下げをする必要がないと考えましょう。

不動産会社と選任媒介契約または専属専任媒介契約を結ぶと、不動産会社はレインズ(REINS:不動産流通標準情報システム)に物件の情報を入力します。

  • 専任媒介契約の場合は契約締結から5日以内
  • 専属専任媒介契約なら契約締結から7日以内

この期限内に物件情報を登録する義務があるため、最速で5日後から物件情報が全国の購入希望者の目に触れるわけです。

すると、物件公開から3~5日以内に購入希望のコンタクトがあるということは、購入希望者が客付け側の不動産会社に「こんな物件が売りに出たらすぐに教えてほしい!」と熱望していると予想できます。

買い主側が「ぜひこの物件がほしい」と熱望しているのであれば、わざわざ値下げしてサービスする必要はありません。

値下げする必要がないパターン②購入希望者が複数の場合は値下げしない

中古の家やマンションの物件情報は、レインズに登録することで全国の購入希望者の目にとまることになります。

内覧希望が殺到したり、ある購入希望者が購入申し込みをしているのに「順番待ちでもいい」といっている別の購入希望者が現れたりした場合は、値下げする必要はありません。

オークションなどの感覚でいえば、値下げどころか、一番高値を提示してくれる人に売却したいところでしょう。

ところが、中古の家やマンションの売買では、複数の購入希望者の中から一番高値を提示してくれる人を選ぶことはできません

一般的には、購入申込書を提出した順番で交渉権があり、一番手が破断になれば二番手に、二番手が破断になれば三番手にと順番に交渉権が移るかたちになります。

すると、もし一番手が値下げを求めていて、二番手が「値下げなんてしなくてもいいから売ってほしい」と熱望しているのであれば、すぐに二番手と売買契約を結びたいところですが、それはNGとなります。

この状況で一番手が値下げを求めているのであれば「実は次の購入希望者が控えていて、値下げなしでも購入したいと希望している」と一番手に伝えるしかないでしょう。

イエプロ

購入申込書を提出した順番だけでなく、

  • 手付金を早く支払った人を優先する
  • ローン審査をパスしている人を優先する
  • 現金支払いであれば優先する

といったルールも存在します。

優先順位の決め方については、不動産会社と相談すると良いでしょう。

値下げする必要がないパターン③レア物件なら値下げしない

売却しようと考えている家やマンションが、同じような条件の物件と比べると「ほかにない特徴」があるレア物件であれば、値下げに応じる必要はありません。

レア物件と考えられるのは、次のような住宅です。

  • 乗り換えの中心となるターミナル駅や始発駅のごく近辺にある
  • マンション最上階の角部屋
  • ランドマークの近くや絶景を臨むことができる特別な眺望をもっている
  • 有名な建築家やデザイナーが設計した住宅

このような住宅は、床面積・間取り・室内外の状況などがまったく同じ条件だったとしても希少価値があるため、レア物件として特別なニーズがあります。

「絶対にその物件がほしい!」と熱望する購入希望者が現れる可能性が高いため、値下げして売り急ぐよりもじっくりと売却に臨むほうが利口でしょう。

値下げする必要がないパターン④特に理由のない値下げには応じない

中古の家やマンションの購入希望者の中には「とにかく値下げを」と何の理由や根拠もなく値下げを求めてくる人がいます。

  • なんでもいいから安くなればいい
  • 売り主が提示している価格で購入するのは負けた気がする…

こんな理由で値下げを求められても、大切な家やマンションを安く譲るわけにはいきませんよね。

中古の家やマンションの売買は売り主次第です。

「買い主を選ぶ」とまではいいませんが、売り主としてのある程度の気位は保ちましょう

損して得取れ!効果的な値下げとは?

家売るレオさん

どうせ値下げするなら「値下げしてよかった」と納得できる結果が欲しいですよね。

イエプロ

昔から「損して得取れ」といいますからね。

値下げにもメリットがないと意味がありませんよ。

値下げは誰の得になるのかといえば、それは間違いなく買い主でしょう。

家やマンションという資産を通常よりも安く手に入れることができるわけですから、買い主の得であることに間違いはありません。

すると、売り主にとって値下げは損でしかなくなるわけですが、ただ損をするのであれば値下げなんて応じたくはありませんよね。

やはり値下げするからには「値下げをしてよかった」と納得できるだけの結果が欲しいところでしょう。

では、売り主にとってメリットがある値下げとはどのようなケースなのでしょうか?

公開期間が長くなれば値下げは有効

中古の家やマンションの媒介契約は3か月が1スパンとなり、3か月が経過すると再度3か月の契約更新をおこないます。

もし、二度目の契約更新が終わることになっても

  • 買い手が決まらない
  • 内覧の予定も入らなかった

という状況の中で値下げ交渉を受けたのであれば、ある程度の値下げは覚悟して交渉を受け入れたほうが利口です。

もし物件の公開期間が長引き、そこでもさらに値下げを断ってずるずると買い手がつかない状態が続いたとすればどうなるでしょう?

一戸建て住宅なら土地込みの高い固定資産税と都市計画税を、マンション物件なら税金のほかにも管理費や修繕積立金を支払い続けることになります。

時間が経てば経つほどに維持コストがかさんでしまうので、いくらかの値下げで手が離れるのであればメリットがあるといえますね。

買い換えの決済日が近ければ値下げもやむを得ない

古くなった住宅を売却して、同時に新しい住宅を購入する計画であれば、値下げをして売却するのも有効です。

家やマンションを買い換えるときには、新しい家やマンションの購入代金を期日までに支払わなければなりません

運よくこれまでの家やマンションが地価の高騰などで値上がりしていれば売却代金で支払えるかもしれません。

しかし、ほとんどの人が、古い家やマンションの売却代金を頭金にして残りを住宅ローンで支払うなどの方法をとることになります。

すると、買い主の住宅ローン審査から融資の実行までのスケジュールを考えると、新しい家やマンションの購入代金の決済日まで残り2か月を切ってしまえば少し急ぐ必要があります。

決済日が近いタイミングでの値下げ交渉は、買い主側にとって願ったりのタイミングではありますが、背に腹を代えられない状況であれば上手く利用させてもらうのも損ではないと考えましょう。

事故物件は値下げして売却

いわゆる「事故物件」になってしまうと、遅くても売買契約を交わす時点には重要事項として買い主に告知しなくてはなりません。

一般的に事故物件という表現が浸透していますが、詳しくいうと「心理的瑕疵がある物件」といいます。

つまりはどことなく気分が悪い、気持ち良く生活することができない物件を指す用語です。

  • 屋内で傷ましい殺人事件が起きた
  • ベランダで家人が自殺をした
  • 独居の高齢者が孤独死をした

このように、家やマンションの中や敷地内で人の死去が発生した物件は、買い主にその事実を伝えて納得をもらっていないと、後々に損害賠償や返金請求を受ける原因になります。

かといって、心理的瑕疵がある物件を「気にしない」と売り出し価格のままで購入してくれるような人はいませんよね。

通常、事故物件は値下げありきで取引きされますが、値下げをしたところで敬遠されてしまいます。

運よく「値下げしてくれるなら気にせず購入したい」という買い主が手を挙げてくれれば、チャンスと考えて値引き交渉に応じると良いでしょう。

値下げ交渉に負けないための3つの対策とは?

家売るレオさん

私、口下手だから値下げ交渉を受けると反論できないような気がします…

イエプロ

口が上手い必要はありませんが、切り返しはしっかりと用意しておきたいですね。

日ごろから商取引で駆け引きをしている方なら、もしかすると値下げ交渉にも優位を保つことができるかもしれません。

しかし、ほとんどの方が値下げ交渉を受けるのは初めての経験である中で、上手く理由付けして値下げを防ぐなんて難しいテクニックは持ち合わせていないでしょう。

ここでは、買い主からの値下げ交渉を受けても負けてしまわないための3つの対策を伝授します。

たったこれだけの対策を実践するだけで、値下げの幅は大きく縮まるでしょう。

買い主からの値下げ交渉対策①周辺の成約価格の相場を把握すること

中古の家やマンションの売却を始める際には、最初の「売り出し価格」を設定することになります。

この売り出だし価格の設定が非常に重要で、設定次第では値下げ交渉によって大損をする危険があるので要注意です。

中古の家やマンションの売買価格には、基本的に3つの価格ラインが存在します。

  1. 値引きされても十分に儲けがあるような最高価格=売れたら嬉しい価格
  2. 周辺の同等の物件が実際に成約する相場価格=これくらいで売れればいい価格
  3. これ以上はないと損をする最低価格=売る、売らないのボーダー価格

この中でもっとも大切なのがライン②の成約価格の相場。

通常、中古の家やマンションの売り出しを始めるときには「この価格で買い手がつけば嬉しい」と思える最高価格を設定しますが、これは「値下げ交渉ありき」の設定です。

最高価格を提示しておき、いくらか値引きをしてもまだまだ十分に納得できる状態に設定するわけですね。

そのうち、なかなか買い手が見つからなければ1か月、3か月、6か月、1年と徐々に値下げしていくことになります。

そこで、中古物件の売却を成功と呼ぶには、「ライン②周辺の同等の物件が実際に成約する相場価格」の価格を割り込むわけにはいきません。

そこでライン②あたりの金額で値引き交渉の限界が訪れて、おおむね相場程度の価格に落ち着くという寸法です。

つまり、ライン①からライン②までの間で値引き交渉が盛んにおこなわれるということになりますね。

もし最初から「ライン②周辺の同等の物件が実際に成約する相場価格」の価格で売り出してしまうと、これ以上の値引き交渉を受けてしまった場合は相場を割り込むことになります。

周辺の物件は、「ライン①値引きされても十分に儲けがあるような最高価格」で売り出して値下げに応じているのに、最初から「ライン②周辺の同等の物件が実際に成約する相場価格」で売り出してしまった場合、

値下げに応じないと「高い」とか「値下げする意思がない」というレッテルを貼られてしまうでしょう。

かといって、売却を不調で終わらせるわけにはいかないので、「ライン②周辺の同等の物件が実際に成約する相場価格」から売り出した場合は、成約相場を少々割り込んででも値下げに応じざるを得なくなります。

値下げ交渉にはある程度快く承諾して、それでもなお利益があれば売り主の勝ちです。

そのためには、周辺物件のリサーチを徹底して、条件が同等の物件が実際にどのくらいの価格で成約しているのかをしっかりと把握しておく必要があるのです。

買い主からの値下げ交渉対策対策②価格の根拠をはっきりとさせておくこと

買い主からの値下げ交渉を上手くかわすためには「なぜこの価格で売り出しているのか?」の根拠をしっかりと持つことが大切です。

たとえば、あなたが売却したい家やマンションと同じエリアに同等の条件の中古の家やマンションがあったとします。

こちらの売り出し価格は3000万円、もう一方の売り出し価格が2500万円だったとしましょう。

すると、買い主は「あっちの物件と比べているんだけど、もっと値引きできないかな?」と値引き交渉を持ちかけてきます。

これが「競合」と呼ばれる状態ですね。

まったく同じ条件ならたしかに「こちらの物件が500万円も高い」と評価されてしまいますが、ここにもう一方の物件と比べると500万円分高い価値があるとすればどうでしょう?

  • こちらは南向きだが、もう一方は北向きだ
  • こちらは周辺に高い建物がなく日当たりが良く、もう一方は高層ビルが近くにあって日当たりが悪い
  • こちらは駅まで徒歩3分だが、もう一方は徒歩10分以上かかる
  • 同じマンション内でも、こちらは眺望が良い高層階の角部屋で、もう一方は低層階の中部屋だ

ほかの物件と比べると「この物件のここが良い!」とアピールできるだけの材料があれば、大幅な値引きには応じられなかったり、よその物件の値引きを理由に値引きに応じることはできないと主張できたりもします。

つまりは、ご自身の家やマンションのメリットと呼べる部分を正確に把握して主張できるかがカギとなります。

  • なぜ値引き交渉には応じられないのか?
  • なぜわずかにしか値引きができないのか?

この理由付けを明確にしておくことで、買い主との値引き交渉を優位に進めることができるでしょう。

買い主からの値下げ交渉対策対策③信頼できる不動産会社を選ぶこと!

これからご自身の家やマンションを売却しようとしているあなたにとっては、買い主からの値引き交渉なんて初めての経験になるでしょう。

しかし、あなたと媒介契約を結んでいる不動産会社は、年間に何件もの値引き交渉を経験しています。

買い主からの値引き交渉をかわすための売り出し価格の設定、実際に値引き交渉を受けた場合の対処法、引き交渉に負けないための対策などは、当然に熟知しています。

中古の家やマンションの売り主と、媒介契約を結んだ不動産会社は、いわばタッグです。

一丸となって物件の早期・高値売却を目指すパートナーですから、値引き交渉対策にもしっかり力を貸してもらえる、信頼できる不動産会社を選ぶべきでしょう。

家やマンションの売却をお任せする不動産会社を選ぶには、売却の仲介実績が豊富で、高値売却の実現が期待できる複数の不動産会社を比較するべきでしょう。

そこで便利なのが不動産の一括査定サイトです。

一括査定サイトで査定を申し込めば、毎年の不動産売買仲介実績ランキングで必ず上位を占める三井不動産リアルティ・野村不動産グループ・住友不動産販売など、中古の不動産物件を売却するスペシャリストによる査定が受けられます。

信頼できるパートナーとタッグを組めば、買い主からの値引き交渉にも負けることなく高値売却を実現できるでしょう。

大切な一戸建て住宅・マンションを高く売却するなら一括査定がもっとも便利です。

ぜひみなさんも一括査定サイトを上手に活用して、高値売却を実現してください。

【値引き交渉対策】中古の家やマンションの売却で買主に値引き交渉されたときの値引き対策マニュアルのまとめ

家売るレオさん

当然におこなわれる値引き交渉ですけど、買い主に求められるままに値引きしていると損ですね。

イエプロ

かといって、断固として「値引きはしない!」では買い主から嫌われてしまうこともあります。しっかりと不動産会社のサポートを受けて、売り主が「損をしない値引き」を実践しましょう。

中古の家やマンションの高値売却を目指すなら、値下げ交渉への対策は必須です。

買い主がどんなポイントを軸にして値引き交渉を持ちかけてくるのかを知り、値引き交渉に応じるべきケースと応じるべきではないケースを把握しておくことで、売り主としては「損して得取れ」の値引き交渉が可能になります。

ぜひあなたも「売り主が損をしない値引き」を実践して、中古の家やマンションの高値売却を実現しましょう。

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