外壁のサビ止め塗料の費用価格は!?サビの原因や落とし方と錆止め塗料の選び方

外壁のサビ止め塗料の費用価格は!?サビの原因や落とし方と錆止め塗料の選び方

ふとマイホームの外壁を見ると、なんだか赤茶けた部分が…

そう!「サビ」の発生です。

サビがある外壁は、どうしても見栄えが見すぼらしくなってしまいます。

それでも「すぐにはどうにもできない…」と長年放置してしまい、サビが広がってしまっている方も少なくありません。

また「ウチの外壁はモルタルだから、サビは関係ないよ」と思っている方は要注意!

なんと、外壁がモルタルでも、コンクリートでも、サイディングでも、サビは発生します。

ここでは、外壁にサビが発生する原因や、サビを落とすための対処法、サビ止め塗装の特徴や費用・価格について紹介します。

外壁にサビが発生する原因

ここで少しだけ化学のお勉強です。

なぜ「サビ」が発生するのでしょうか?

サビ・さび・錆…いずれも同じですが、ここでは統一して「サビ」と呼ぶことにします。

さて、サビとは一体なにか?

金属が劣化を起こして赤茶けたサビが出てくる…くらいの知識しかないかも知れませんが、サビとは金属が「酸化還元反応」を起こした際に発生するものです。

大気中にはたくさんの水分が含まれています。この水分が金属と接することで、水分は電解質溶液として作用し、局部電池を発生させます。

難しいのでカンタンに言うと、水分と接触した金属はごくごく微量の電流が流れる状態になります。

電流が流れる状態になると、陰極にあたる金属側では金属がイオン化して溶け出し、硬い金属の形状を失ってしまいます。

これが「サビ」です。

金属製品を屋外に放置していると確実に錆びていくのは、屋外のほうが雨や湿気などの水分が多いためこの化学反応を起こしやすいからなんですね。

では、なぜ住宅の外壁にサビが発生するのでしょうか?

考えられる理由は3つです。

  • ① 金属製の外壁で、雨や湿気などのためにサビが発生する
  • ② 外壁の劣化部分から壁内部に水分が侵入し、内部の金属がさびて表面に浮き出る
  • ③ 塗装の際の防錆処理が不十分だった

新築時に塗装したばかりだったり、塗り替えをおこなったすぐの間は、塗装表面の防水効果が働いておりサビは発生しません。

ところが、時間が経つにつれて防水効果が弱まると、外壁に水分がたまりやすくなってしまいます。

外壁にたまった水分によってサビが発生する条件が整ってしまい、理由の①や②で挙げたように外壁にサビが発生します。

また、理由の③に挙げたように、防錆のためのサビ止め塗装や下地処理が不十分だった場合、つまり施工ミスや手抜き工事によっても、サビは発生してしまいます。

表面だけキレイにしてもダメ!

錆で汚れてしまった外壁に、そのまま新しく塗料を塗れば一応は表面がキレイになります。

ところが、これでは数ヶ月もしないうちにすぐに錆が表面に浮き出てしまいます。

サビは一瞬にして表面に浮き出るものではありません。

まず壁の内側でサビが発生し、徐々にサビの侵食が広がって外壁が劣化した部分から外へと浮き出てきます。

サビが外側にまで露出する頃には、壁の内側はサビが広がっており、やがては住宅機能の重要な部分である建築資材までをもサビで犯されてしまいます。

こうなると、住宅の強度や耐震性も失われてしまい、安心して暮らすことができなくなるでしょう。

サビの上に塗料を塗っても、それは「サビに色を塗っただけ」で、根本的な解決にはなりません。

外壁にサビが発生したら、サビを隠すのではなく、しっかりとサビを除去した上でサビの再発を防ぐ処理が必須なのです。

「もらいサビ」にご注意を!

特に外壁に傷みもないような場所に、なぜかサビが発生していることがあります。

これは「もらいサビ」が原因であるおそれが大。

もらいサビとは、別のものに発生したサビが直接触れたり風雨によって伝わってサビが発生することです。

もらいサビで発生するサビは、ジワジワと浮き出てくるサビよりも威力が強く、もらいサビからサビの侵食が急速に広がって壁の内部まで傷めてしまうこともあります。

もらいサビの原因となるのは、外壁に接する金属製のもの。

もらいサビの原因の例としては、

  • 自転車・三輪車
  • 脚立
  • 物干し竿
  • ホースの留め具
  • 庭の照明やフットライト
  • 外壁に打ち込んだネジ・釘

などが考えられます。

サビが発生するような建材ではなく、特に損傷もないのにサビが発生していればもらいサビを疑うべきでしょう。

外壁の近くにはサビやすいものを置かないように心がけましょう。

施工1年でサビが発生したら?

新築後や外壁の塗り替え後、わずか1年程度でサビが発生することがあります。

普通に考えれば、塗装によって作られた保護層が正常に働く間は、外壁に付着した水分は下の方に流れ落ちます。

日光が当たらない建物の北側や、隣家や外塀との間が狭い面では、日当たりと風通しが悪いためサビが発生しやすい環境にはなりますが、新築後や塗り替えから3年以内に劣化によるサビが発生することはごく稀でしょう。

新築・塗り替えから1年以内にサビが発生すれば、大抵の場合は業者の保証期間中として無償で修繕・補修工事をしてくれます。

ところが、2年目・3年目となると、保証期間外として自費工事になってしまうケースも。

わずか2〜3年程度でのサビの発生は、異常なほどにサビが発生しやすい条件下でない限り、業者の施工ミスか手抜き工事が疑われますが、保証期間外の修繕・補修工事でも業者との交渉次第で無償または格安で工事してくれるかもしれません。

外壁のサビの発生は、よほど明らかな施工ミスや手抜き工事でない限り、素人目には判断がつかないものです。

「こういうものなのかなぁ…」と諦めたり、泣き寝入りをする方も少なくありません。

外壁塗装工事の契約を交わす際には、数年以内のサビの発生も視野に入れて保証内容を確認しましょう。

訪問営業のセールスマンにつかまって工事をすると、保証とは名ばかりで数年後には会社を閉鎖して行方をくらませていることがあるので要注意です。

信頼できる塗装業者に工事をお任せしましょう。

外壁のサビの落とし方

マイホームの外壁にサビが発生してしまったら、どうすれば良いのでしょうか?

外壁のサビ落としについて紹介します。

自分でもできる!外壁のサビ落とし

ここでは、カンタンに手に入る家庭用の道具を使って自分でできるサビ落としを紹介しましょう。

ただし、ここで紹介するのはあくまでもごく軽度・初期段階の対処法です。

もし、サビが壁の内部にまで侵食している場合は、ここで紹介する方法では表面上のサビを除去することはできても根本的な解決にはなりません。

方法① 家庭用のホースで洗浄する

子どもの頃、夏場に家庭用のホースを使って、指で先端を潰して勢いよく水を噴出して遊んだ経験はありませんか?

この要領で、高圧水のように勢いよく水を噴出して外壁のサビに当てると、軽度のサビなら洗い流すことができます。

もし洗車用の家庭用高圧洗浄機などがあれば、そちらを使っても良いでしょう。

方法② さび取り洗剤を使って除去する

掃除用具の品揃えが良いホームセンターなどに行けば「さび取り専用」「錆除去剤」などの名称でさび取り洗剤を販売しています。

さび取り洗剤を使えば、水で洗い流すだけでは除去できないサビも除去することができます。

さび取り洗剤は、洗浄剤の中でも比較的に刺激が強いため、洗浄後はキレイな水でしっかりと洗浄し、さび取り洗剤を残らず洗い流しておきましょう。

放置したり、洗い残しがあると、塗装表面を傷めてしまい変色の原因になります。

方法③ ブラシ・スポンジで剥ぎ落とす

ブラシやスポンジを使えば、サビを剥ぎ落とすことができます。

ただし、硬いブラシを使ったり、同じ箇所を強くゴシゴシ擦ってしまうと、サビは落ちても外壁自体を傷めてしまうことに。

ブラシ・スポンジはできるだけ柔らかいものを選びましょう。

特に研磨剤入りのブラシやスポンジは、研磨剤の荒い粒子で外壁の表面にキズがついてしまうので、研磨剤入りのものはNGです。

サビ落としを根本的に解決するには?

自分でできるサビ落としの方法を紹介しましたが、これらの方法はあくまでも軽度・初期段階の対処法。

外壁の表面についたサビだけならカンタンに除去できますが、壁の内部で広がったサビを除去することはできません。

外壁のサビ落としを根本的に解決するには、プロの業者に依頼するしかありません。

外壁塗装業者やリフォーム業者は、円形の紙ヤスリを電動ディスクサンダーを使ったり、スポンジ状の特殊なヤスリや金属製のブラシを使って、徹底的にサビを除去します。

この作業を「ケレン」や「下地調整」と呼びます。

ケレン作業では、ところによっては金属の素地が露出するまでサビを剥ぎ落とすので、そのままにしておくとすぐに新しいサビが発生します。

そこで、防錆処理として「さび止め塗料」を塗装します。

さび止め塗料は下地として塗装するため仕上がりの色調には影響しませんが、5年・10年と長い目で見た時に、その効果は歴然です。

サビ止め塗装の工事価格は、安いさび止め塗料を使った場合が1㎡あたり300〜500円程度、高ランクのさび止め塗料

使った場合では1㎡あたり900〜1,000円台。

塗り替えのペースを長く保つことができると考えれば、ここは費用を惜しまず高ランクのさび止め塗料を使って、長い目で見たトータルコストを安くするほうが賢いですね。

住宅にサビ止め…本当に必要?

「サビ止め」と聞くと、あまり住宅に関係がないように聞こえますよね。

でも、よく考えてください。

例えばガレージの屋根や支柱・ベランダの鉄骨や柵など、以外にも住宅には金属が使用されている箇所がたくさんあります。

みなさんはなかなか気が付きませんが「下屋根」と呼ばれる2階建住宅の1階部分の屋根の根元には板金が敷かれているし、出窓や勝手口の庇(ひさし)にも板金が使われていることがあります。

よくよく確認してみれば、以外にも金属部分が多いので、マイホームにトタン屋根やトタン壁がある方でなくても、サビ止め塗装のことを無視するわけにはいかないですよね。

【現役プロ業者の一言】

外壁塗装は早めが肝心。「こんな状態になってしまう前に相談してもらえれば塗り替えだけで済んだのに、大掛かりな改修工事が必要なほど劣化している」というケースは珍しくありません。サビを軽視していると、住宅の大切な部分を支える建築資材にまでダメージを負ってしまうことになり、塗り替えよりもはるかに高額な出費になります。トータルコストを抑えるには、サビ止め塗装を重視することをオススメします。

 

サビ止め塗装の特徴

サビの発生を防ぐためにおこなうサビ止め塗装。

もちろん、使用するのはサビの発生を抑制する「サビ止め塗料」です。

サビ止め塗料には、

  • 金属の素地から、大気中の酸素や水分を遮断する
  • イオン化を防ぐため、電気抵抗の強い皮膜を作る
  • 金属面をアルカリ性にすることで、酸化を防ぐ
  • 酸化還元反応を起こす腐食電流の発生を防ぐ

 

という役割があります。

サビ止め塗料は、塗膜を強化して物理的に水分を遮断する効果と、化学反応を防ぐ効果の両面でサビの発生を防いでいることになります。

サビ止め塗料の種類

一口に「サビ止め塗料」と言っても、特徴や用途によっていくつかの種類があります。

ここでは、一覧表でサビ止め塗料の種類を見てみましょう。

塗料の種類 主成分 特徴 用途
一般用さび止めペイント

(1種・2種・3種)

べんがら 赤色のものが主

サビ止め効果は弱い

一般用・DIY向き
鉛丹さび止めペイント

(1種・2種)

酸化鉛 金属石けん生成

アルカリ性

長期的に屋外にさらす場合に最適

橋梁などに用いられる

亜酸化鉛さび止めペイント

(1種・2種)

亜酸化鉛
塩基性クロム酸鉛さび止めペイント

(1種・2種)

クロム酸鉛
シアミナド鉛さび止めペイント

(1種・2種)

シアミナド鉛
ジンククロメートル鉛さび止めペイント

(A・B)

ジンククロメート・酸化亜鉛 クロム酸イオンが反応し不動態化 Aは亜鉛メッキ品、Bは一般鉄鋼製品に用いられる
MIO(Micasious Iron Oxide) 酸化鉄

アルミ

雲母状の結晶体が透過を遮断する
変性エポキシ樹脂塗料 エポキシ樹脂 キレート反応によって不動態皮膜を形成する 住宅の塗り替えに最適
塩化ゴム系塗料下塗剤 塩化ゴム 重防食
【現役プロ業者の一言】

たくさんの種類があるサビ止め塗料ですが、住宅の外壁塗装にベストマッチするのは「変性エポキシ樹脂塗料」です。業者によっては、住宅だけでなく橋梁などの大型構造物の塗装も行なっている場合があり、在庫品で鉛丹さび止めペイントなどの材料を使用してくれることがあります。住宅に全くの不向きなどというわけではなく、新たに材料を取り寄せるよりは安価になるケースが多いので、ぜひ活用しましょう。

サビ止め塗装、どこに着目すれば良い?

外壁塗装の見積り書をもらい、工事項目に「サビ止め塗装」という記載があれば、金属部分にはサビ止め塗装をするということ。

では、サビ止め塗装の工程が入っている場合には、どんなポイントに着目すれば良いのでしょうか?

ポイント① サビ止め塗料と上塗り塗料の相性は合っているか?

外壁塗装の基本は「下塗り・中塗り・上塗りの3度塗り」ですが、サビ止め塗装はこの3段階のうちの下塗りに該当します。

そして、下地となる下塗り塗料と、表面の色となる中塗り・上塗り塗料には相性があり、相性が悪いと下塗り塗料が溶けてしまったり、上塗り塗料が食いつかずに流れてしまったりします。

そのため、サビ止め塗料と上塗り塗料の相性には十分に気を付けないといけません。

サビ止め塗料と上塗り塗料の相性は以下のとおり。

  • 一般用さび止めペイント→合成樹脂調合ペイント
  • 鉛丹さび止めペイント→アクリル樹脂系ペイント
  • 変性エポキシ樹脂下塗剤→アクリルウレタン塗料

サビ止め塗料と上塗り塗料の相性は、塗装業者側が知識と経験からベストマッチするものを用意してくれるので神経質になる必要はありませんが、念のために確認しておきましょう。

おそらく「おかしくない?」と感じることはないはずですが、悪徳業者や知識も経験もない業者を見分ける材料にはなるはずです。

ポイント② サビ止め塗料はできるだけ高ランクのものを!

住宅の金属部を塗装する場合、サビ止め塗料を塗る前に表面のザラザラとしたサビを削り落とす「ケレン」をおこないます。

ただし、金属の表面がイオン化によって腐食するわけですから、徹底的にケレンしたとしてもサビを100%除去することはできません。

また、限りなく完全にサビを除去したとすれば、金属の素地まで露出しているわけですから、そのまま放置すれば新たなサビが発生してしまいます。

そこで登場するのがサビ止め塗料ですが、サビ止め塗料はできるだけ高ランクのものを使用しましょう。

特にオススメなのが「浸透性エポキシ系樹脂塗料」です。

浸透性、つまり金属素地に浸透しサビを防止してくれるため、ケレンによってサビを除去し金属素地に凹凸があってもスキマなくサビ止め塗料が行き渡ります。

浸透性エポキシ樹脂塗料は、先ほどの一覧表に登場した変性エポキシ樹脂塗料の一種ですが、本剤と硬化剤のセットで20kgが4万円代とかなり高価。

工事の総額は上がってしまうかも知れませんが、サビの侵食が進んでしまえば部材自体を交換するハメになってしまうので、メンテナンス費用として納得するべきでしょうね。

サビ止め塗装の費用・価格

サビ止め塗装の費用・価格は使用するサビ止め塗料のランクによって変わります。

一般用さび止め塗料・鉛丹さび止めペイント程度のランクなら、1㎡あたり300〜500円程度。

住宅の外壁塗装に最適な変性エポキシ樹脂塗料では1㎡あたり900〜1,000円台になります。

ただし、いくら高価な変性エポキシ樹脂塗料でも1㎡あたり2,000円台になっていれば要注意。

明らかに高すぎるので、契約はお断りをするほうが賢明でしょう。

サビ止め塗装はトータルコストを抑える!

実際に外壁塗装の依頼を受けてきた施主の中には「サビ止めなんて、どうせ色を塗ったら見えなくなるから気にしないよ」という方もいました。

確かにサビ止め塗装は表面上の色には影響しないので見た目には無関係に思えますが、住宅の目立つ部分や、屋根・外壁の広い面に金属が使われている場合、サビ止め塗装の有無は大きな差となります。

サビ止め塗装をしていないと、数年後には塗装表面にサビが浮き始めてしまい、見るからにみすぼらしい状態に。

こうなると、外壁全体の塗り替えを考えないといけなくなりますね。

サビ止め塗装を軽視してしまったがために、例えば耐用年数10年の塗料が5年しか耐えられず塗り替えを余儀なくされれば…

通常なら10年に1度の塗り替えが、5年に1度になってしまうことでコストは2倍。

10年、20年と長い目で外壁塗装のトータルコストを見ていけば、サビ止め塗装はコストダウンのために必須なのです。

サビの原因や落とし方のまとめ

外壁に発生するサビの原因や落とし方、多くの方が素通りしてしまいそうになる「サビ止め塗装」を紹介しました。

ここでみなさんに心得て頂きたいのは「外壁のサビは塗り替えのサイン」だということです。

外壁の表面にサビが浮き出ているということは、壁の内部はもっと悲惨な状態になっており、そのままサビの侵食を放置すれば、住宅は甚大なダメージを負ってしまいます。

そして、外壁塗装において重要なポイントとなるサビ止め塗装。

マイホームを美しく、機能的に保つためにはサビ止め塗装は必須です。

サビ止め塗装が見積り項目に入った場合は、できるだけ高ランクのサビ止め塗料を使ってもらうようにしましょう。

サビが発生している住宅の外壁塗装をお任せする場合は、サビ止め塗装に関する知識が深く、サビ止め塗装の実績が豊かな塗装業者にお任せするのがベスト。

外壁塗装の「一括見積りサイト」を活用して複数の塗装業者から見積りを取り寄せ、各社のサビ止め塗装の施工内容や実績を確認し、

使用するサビ止め塗料や、サビ止め塗料と上塗り塗料の相性などをチェックして、品質と価格に納得ができる業者を選びましょう。

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