外壁塗料の水性と溶剤系の違いは!?メリット・デメリットを徹底比較

外壁塗装の塗料には、配合原料の違いでアクリル系・ウレタン系・シリコン系・フッ素系・遮熱断熱系・光触媒系に分類されます。
ここでもう一つ、外壁塗装の塗料の違いでみなさんに知っておいてもらいたいのが
 水性
 溶剤系
の違いです。
塗料メーカーによって製品のラインナップは異なりますが、概ね、
“全てのランクに水性・溶剤系のラインナップがある”
と考えてください。

ここでは、外壁塗装の塗料のことを一段と理解して頂くために「水性」と「溶剤系」の違いを紹介していきましょう。

水性塗料と溶剤系塗料の違い

みなさんの身近にあるボールペンやマジックには「水性」と「油性」がありますよね?
紙に書くのは水性だったり、修正禁止の大事な書類やビニールなどの水弾きをする素材には油性だったりと、使い分けがあるはずです。
外壁塗装の塗料も同じような考え方で「水性塗料」と「溶剤系塗料」を使い分けます。

では、それぞれの特性を説明しましょう。

水性塗料とは?

水性塗料とは、文字どおり水を主成分とする塗料のことです。
水に色の成分である顔料と強い塗膜を形成するためのシリコンやフッ素などの原料を混合した塗料で、外壁塗装を施工する業者にとっては
 水と希釈するだけの「1液型」である
 保管がしやすい
という扱いやすさがあります。

水性塗料のメリット・デメリット

水性塗料には、
 シンナーなどの有害物質が含まれていないので、室内にも使用できる
 有害物質特有の臭いがない
 単価が安い
というメリットがあります。
特にシンナー特有の臭いが気になる方も多いので、窓を開放する機会が多い方は水性塗料を使用すれば臭いによるストレスを解消できます。
一方で、
 耐候性・耐摩耗性・ツヤが劣る
 気温が低い・湿気が多い日には施工できない
というデメリットもあります。

溶剤系塗料とは?

溶剤系塗料とは、シンナーで希釈して使用する塗料のことです。
一般的にいう「油性」と同じ性質だと考えれば良いでしょう。

溶剤系塗料には、シンナーで希釈するだけの「1液型」と、シンナーに加えて塗料の硬化を強める硬化剤を添加する「2液型」があります。
揮発性が高く有毒性のあるシンナーと希釈すること、2液型になると硬化剤を添加して6〜8時間程度で硬化してしまい使い回しができないことから、扱いが難しい塗料です。
特に2液型は一般的には非常に扱いが難しいため、まさに「プロ専用」の塗料だと言えます。

溶剤系塗料のメリット・デメリット

溶剤系塗料は、
 耐候性・耐水性に優れ、美しいツヤがある
 塗膜が強く、密着性も高いため耐久性に優れる
というメリットがあります。
特に溶剤系塗料で塗装した外壁・屋根は段違いのツヤを放つので、美しい仕上がりを追求したいという方には溶剤系塗料がオススメです。
特に2液型を使用した場合は、耐久性も仕上がりの美しさも驚くほどの違いが生まれます。
一方で、
 施工後、しばらくは独特なシンナー臭が残る
 内装には使用できない
 塗料自体の価格が高い上に、シンナー・硬化剤も調達することになるので工事が高額になる
というデメリットを抱えています。

水性と溶剤系、どちらがオススメ?

水性塗料と溶剤系塗料を比較すると、
 コストを抑えたい・シンナー臭や環境への影響が気になるという場合は水性塗料
 美しい仕上がりや耐久性を優先したいという場合は溶剤系塗料
の使用がオススメです。

水性塗料と溶剤系塗料、どちらがオススメ?と言われると「こちらが優れている」と決めつけるのではなく「施主がどのポイントを優先するのか?」という選び方になるでしょう。

水性塗料も進歩している?

昔から外壁塗装の業界では「水性は低品質、溶剤系は高品質」という常識がありました。
実際に耐久性・仕上がりの美しさを比較すると水性塗料よりも溶剤系塗料のほうが優れているので、この常識は今でも続いていると言えます。

ところが、塗料メーカーの研究・開発の努力によって、最近では水性塗料でも溶剤系塗料に引けを取らない耐久性と仕上がりの美しさを発揮する塗料が販売されています。
外壁や屋根には品質の良い水性塗料の使用を勧めている塗装業者もいるので、必ずしも「水性は低品質」だとは言い切れません。
水性塗料の使用が選択肢にあがった場合は、塗料のカタログなどを見せてもらってスペックを確認すると良いでしょう。

溶剤系を使いたいが臭いを抑えたい!

水性塗料と溶剤系塗料の違いを見ていくと「耐久性が高く仕上がりが美しい溶剤系塗料を使用したい」と考えながらも、やはりシンナーの臭いが気になる方が多いでしょう。
シンナーの臭いは慣れていないと鼻を突き、あまりにも激しいと頭痛やめまい・吐き気などの症状が出る場合があります。
シンナー臭に慣れている塗装職人でも、防毒マスクをしていないと作業を続けていたら気分が悪くなってしまうほどなので、慣れていない方にとっては耐え難いでしょう。

そこで「溶剤系塗料の高品質」と「水性塗料の優しさ」の両方を求めたい方にオススメなのが「弱溶剤系」です。
弱溶剤系塗料とは、有害物質の使用を抑えた溶剤系塗料です。
限りなくシンナー臭が抑えられているので、施工後は頭痛やめまい・吐き気などを感じることはほとんどありません。
また、弱溶剤系にも1液型・2液型があるので、より耐久性と仕上がりの美しさを求めたい場合は2液型をセレクトすることができます。

溶剤系塗料を使用したいが、シンナーの臭いを抑えたいという場合は、塗装業者に「シンナー臭が気になるので弱溶剤系でお願いしたい」と伝えましょう。

水性塗料と溶剤系塗料の違いのまとめ

水性塗料と溶剤系塗料の違いを詳しく紹介しました。
お分り頂けたと思いますが、水性塗料と溶剤系塗料は一長一短の面があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
それぞれの塗料が持つ特性の違いを理解し、どのポイントを優先するのかによって、水性塗料と溶剤系塗料、さらに弱溶剤系塗料を使い分けると良いでしょう。

塗料のチョイスは施工する塗装業者のアドバイスが必要になります。
外壁の素地・旧塗膜の性質・下地材と上塗り塗料のマッチングなど、塗装業者の知識と経験が重要になる部分なので、施工実績の豊富な優良業者を選ぶ必要があります。
複数の業者から見積りを取り寄せる「相見積り」を使って業者を比較する、外壁塗装の「一括見積りサイト」を活用して優良業者を見つけるなどの工夫をして、信用できる塗装業者に施工をお願いしましょう。

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